福祉のチカラ・となりの社長日記

2021/04/06

今の事業を始めたきっかけは何ですか。

私が介護業界に入ったのは、祖母が認知症で入所したことがきっかけでした。
自身でも現場支援や施設長として勤務し、
家業として利用者さまを支えていくなかで、
徐々に経営・運営サイドとして携わるようになりました。

大学を卒業されてしばらくは介護以外の仕事をされていたのですね。

はい。ハウスメーカーの営業職や
配送ドライバーの仕事をしていました。
お客様と関わり、笑顔のキャッチボールができるよう
その時も楽しく仕事をさせてもらっていましたね。

そこから25歳のころに、介護の業界に入られたと。

そうですね。
祖母がうちのあったかホームへ入所していて、
その時に現場職員も家族のような形で支えてもらい、
笑顔で生活できているのが、とても尊い仕事だと
感銘を受け転職を決めたんです。

経営を引き継いで5年目には介護甲子園で
全国トップ５まで入ったこともあると聞きました。

はい。これに関しては、本当に現場職員のおかげですね。
私は裏方メインでしたが、やっぱり職員のいい所を引き出し、【介護ってすばらしい】というのを
1人でも多く知ってほしいという気持ちが
結果に繋がったのではないかと思います。
その時からずっと働いてくれている職員もいて、
今でもあの時あの経験という感じで話をしていますね。

会社・事業の運営理念を教えてください。

「今ここ、しあわせ」という理念、
「地域にあったかの心を育む」というビジョンを掲げています。
認知症高齢者の方の抱える諸課題の解決をしていきながら、住み慣れた地域で“その人らしい暮らし”を支援させて頂いております。

「あったか」のワードは事業所名にも入っていますね！

はい。あったかく明るく、親身になったサービスを
意識して提供させて頂いております。
グループホームは、どこまでも寄り添う
最後の砦なんですよね。
笑顔で、明るく。これは忘れないようにしています。

事業の特徴や運営する上でどんなことを心掛けていますか。

認知症特化型のサービスという専門性と
高齢者を幸齢者として幸せを感じられる日々に貢献したいという心掛けでサービスを提供しています。
介護を【大切な命と人生をお預かりする仕事】と捉え、
医療とも連携しつつ、あったかホームのこれまでの経験と知識の集積から、お一人お一人が充実して暮らせるよう支援しています。

“幸齢者”って、素敵なことばですね！

ありがとうございます。
「あなたに出会えてよかった」
「あったかでよかった」といって頂き、
自分たちもお一人お一人の方へ光を当てられるよう
意識しております。

これからの目標や展望などを教えてください。

地域で一番あったかい介護施設を目指すこと、
目の前の利用者様お客様に対して全力で寄り添って
自分たちのサービスの質の向上を妥協なく
追及していくことです。

Facebookページでも積極的に施設での様子をアップされていますよね。

はい、利用者さんの日々の様子であったり、
あったかホームの雰囲気を届けたいと思い
こまめにアップするようにしています。
季節ごとに、利用者さんたちに喜んでいただけるような
イベントも行っていくことで
気持ちの高揚や感性の刺激も大事にしています。

他方で、法人向けのIT支援サービスも展開されていると聞きました。

はい、これに関しては経営の芳しくない介護事業所など
法人向けに介護ソフトや機材（ベッド、見守りセンサーなど）をご紹介したり、運営サポートのコンサルティングを行っています。
これまでの介護事業所の運営経験を強みに、
経験の集積を他法人にも提供しています。
介護分野でのICT化は必須だと考えていますし、
今後も注力していきたい事業です。

今後繋がっていきたい方を教えてください。

介護事業所だけではなく、美容業、イベントコンサルティング、認知症専門の学者や認知症であっても働きたい！という意欲のある方、地域のサークル団体をも交流を拡げたいと思っています。

ありがとうございました。

加藤拓さまには、地元の西入間青年会議所の活動でも
お世話になっています。
いつも笑顔で、先輩や後輩に分け隔てなく声を掛けてくれる“あったかさ”が利用者さまにもきっと伝わっていると思います。