先月、神奈川県で実施された保育士試験(筆記試験)。
受験からおよそ半月が経ちました。
コロナ禍の状況で感染対策を行った上で実施してくださった神奈川県にもそうですし、
快く送り出してくれた家族にも感謝しています。
全国の後期試験も申込みはしているので受験しますが、筆記試験は一区切りついたかと思います。
受験日程について
私の場合は、埼玉県鶴ヶ島市から神奈川県横須賀市まで電車で行きました。
8月14日の朝自宅を出て、横須賀で試験を受けた後に一泊し、
翌朝15日午前中にも試験を受け、埼玉県に帰りました。
最寄駅から横須賀までは片道2時間半かかります。
電車に乗っておくのは意外と苦になりませんが、次の日も試験があること
移動を重ねることでの感染リスクにも配慮し、横須賀で一泊することにしました。
主婦の受験者も多い保育士試験
私の受験した部屋は、学生さんのような方もいれば
40代~50代くらいと思われる受験者も多くいらっしゃいました。
放デイや児童発達支援にご勤務の方で、保育士試験を受験された方も多くいらっしゃったのではないかと。
また、おそらく皆さん、主婦であったり、家事をしながら仕事をしていたり、
自分一人だけでのびのび勉強時間が確保できる方ばかりではなかったのではないかと思います。
親の介護の合間に受験された方も
試験日初日に最寄駅から試験会場までは少し距離がありました。
途中で道を尋ねられ、行き先が同じであることがわかり少しお話をしました。
その方も埼玉から受験しに来られていて、長らくの主婦生活を経て、
保育園の調理員としてパート勤務を再開し、保育士試験の勉強をしてこられたそうです。
夜は様子が心配な親御さんもいらっしゃるとのこと、泊まりでの受験のため、
その日の夜と何日かの間は義理のお姉さんにお世話をお願いしてきたという話でした。
翌日も偶然帰りが一緒になり、駅まで少しお話ししながら進みました。
色々お話を伺う中で、保育士試験を受けるためとはいえ、1日だけでも自分のために過ごせたのは、
実に5年ぶりとおっしゃっていたのが印象的でした。
これはきっとこの方だけではないと思います。
子育ても介護も途切れがありません
子育ても介護も一家の一大プロジェクトです。
プロジェクトリーダーが誰かは各家庭によりますが、まだまだお母さん、あるいは娘さんが
メインに担うことが多いのが実情だと思います。
リーダーが増える、もしくはリーダーが分担制になる日があるだけで全然違うと思います。
かくいう私も両親は遠方で(近場だったとしても働いているので頼れない)、自分で子育ての大半を担っています。
現在も行政書士として、また前職でも育児時間の取得なくフルタイムで仕事を続けてこられたのは
預かってくださる保育園や学童、ファミリーサポートや家族のおかげです。
ある程度子どもが成長してきたので、育児に関して【負担】をどしっと感じることはなくなりましたが
その点まだお子さんが小さかったり、途切れのない介護を担っている方の状況を考えると、
半日家を空けるだけでも相当に難しいことだと思います。
障害のあるお子さんであったり、介護度の高いご家族のいる方にとってはなおのことです。
半日でも一人時間があれば接し方も変わる
もちろん日中のデイサービスや施設利用を進めていくということも大切ですが、
プロジェクトリーダーにも休みがあったっていいと思うんです。
育児や介護は、24時間営業にならざるを得ない側面がどうしてもあります。
夜も家族が心配で眠れない生活は、したことがある人でないとわからないものです。
【自分も手伝っている】という方もいると思いますが、もちろん手伝いは有難いです。
ただ、例えるならば、3日間お手伝いされるよりも
◆半日でも一人の自由時間ができる
◆数時間でもゆっくりお茶して、一人だけの時間を楽しめる
そんな時間のほうが大切なのではないでしょうか。
私自身も自分だけの時間軸で生活し、誰の朝食も支度も心配しなくてよい朝は試験の日が久しぶりでした。
それだけで子どもに会いたい気持ちや接し方も変わると思います。
育児・介護を楽しむには交代が不可欠
あえて家族や周囲の【サポート】とは書きません。
特に、主婦や主夫の方は育児・介護中、ご自身の時間がほとんど無い方もいると思います。
そんな時、少しの時間でもリーダーが交代できる、誰かに頼める
そういった状況があれば接し方や一つ一つの行動の感じ方が違ってくるのではないかと思うのです。
好きなカフェにいける時間、好きな仕事をできる時間、なんでもいいです。
もし育児や介護で頑張っているご家族がいたら、ぜひそんな時間を考えてみてください。
こんなことを改めて感じた神奈川保育士試験でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。