先日、強度行動障害支援者養成研修の2日目に参加してきました。
2日目も同じ会場で大宮での受講でした。
1日目の研修とは趣が変わり、2日目はグループワークがメインです。
グループワークで感じたこと
グループワークの中では初対面の相手とグループを組んで、
まずは2人グループからその次に4人または5人程度のグループで取り組みました。
2人のグループでは、初対面同士で相手の趣味や趣向を予想するというワークがありました。
これは福祉の現場でもいえることだと思いますが
相手を見ただけでわかる情報、また 相手をよくよく観察するとわかってくる情報。
そして、 観察するだけでは全くわからない情報、色々あります。
今日、この研修に今日来ているということは、住まいに関しては埼玉ではないにしても
関東近辺であること。 また、おそらく今日は電車で来ているんだろうなぁと。
そういったところまでの予測はつきます。
ただ、普段の 好きな食べ物や趣味また好きなスポーツなど
そういった内面的な事はほとんど見ただけでは分かりません。
ただ、グループワークで一緒に色々なことをお話しするうちに、なんとなく性格や
考え方など、半日ほど時間を共有するだけでも少し感じ取ることができました。
この感覚は参加した皆さんが感じたところだと思います。
相手を知りたいと思い、相手の行動や話し方から相手の考えていることを想像する。
こういった活動は、支援の基本的な部分に通じるところだと思います。
実際には、現場では“一人で”感じ取るだけではなく、色々な職員のアセスメントから情報を抽出し、
みんなでカンファレンスを行うことでもっとその人を知るための情報を得ることができます。
三人寄れば文殊の知恵なんていいますが、
カンファレンス(担当者会議)の重要性を改めて感じることができました。
たとえ一度のカンファレンスですべてを抽出することができなくても、
いろいろな試行錯誤を重ねながら利用者がこういったことで困っていて
こういったことを伝えたいのではないか、そのために 支援者としてはどうしていくのが良いのか。
もちろんアセスメントの細かい視点も重要ですが、その部分は担当者の感じ方次第となる側面もあります。
制度上も求められているところですが、
カンファレンスの中で「ああでもない」「こうでもない」というような
職員のみなさんで話す機会を設け、その利用者にとってどういった支援が良いのか
PDCAサイクルを回していくことが大切だというのを再認識しました。
研修修了証の即日交付
研修自体は、基礎研修だけなのでこの2日間で終了となります。
たった2日間ではありましたが、 とても密度の濃い研修で、障害福祉に携わる職員の方
また事業を運営する経営者の方にもぜひ一度は受講して頂きたい研修です。
強度行動障害の支援者養成研修については基礎研修だけで加算に繋がるところにしても
研修修了証がいつ交付されるかも必ずご確認ください。
今回は埼玉県の委託研修で受講し、2日目の研修終了後に交付いただけました。
加算については、この研修修了証の控えの提出も必要になってきますので
いつから取得できるのか確認しておくのが安心ですね。
事業所運営も支援の中身もそれぞれ両輪とみれば、強度行動障害の支援者養成研修は
加算という意味でも有効ですし、支援現場にも受講のその日からプラスになる研修だと思うので
ぜひ障害福祉に関わる皆さんに受講いただければと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。